副住職の1ヶ月日記

副住職の1ヶ月日記

令和8年3月

陰德いんとくあれば陽報ようほうあり
日蓮聖人のお手紙から

=陰ながら徳を積む=

この言葉は日蓮聖人のご遺文に示されていますが、元は中国に古くから伝わる言葉で、「陰ながらに徳を積めば、良い報いがある」という意味です。

もともと陰ながらに徳行を積む人は、その文字通り〝陰ながら〟ですので、陽報は望んでないかもしれません。また目立たなくても仕事・家事に関わらず、誰かのために少しでも役立つことをしているならば、それは陰徳といえるでしょう。

実際にその結果が目に見える形で自分に返ってきているのかわからないこともあります。

でも、もし何かすることによって誰かの平安な顔や無事を想像することができるならば、それは立派な陽報であり、あなたの陰徳です。

また困難ななかにあっても陰徳を積み続けるのなら、必ず道は開けることでしょう。

令和8年1月

妙法の五字を唱えずということなし
日蓮聖人のお手紙から

=すべてのものは…=

掲示の「妙法の五字を唱えずということなし」の前には「吹く風も、ゆるぐ木草も、流るる水の音までも」が入ります。

これは日蓮聖人が住まわれた山梨県にある身延山の自然や四季などのなかから、さまざまなものを感得されたことを表しています。

私たちも植物の芽吹きにいのちを感じ、青々とした木草や咲き誇る花に生きる力を感じ、紅葉には不可思議な美しさと同時に儚さも思わせます。しかし、また必ず春になり、いのちが輝くことも知っています。

すべてのものは妙法・南無妙法蓮華経…、つまり宇宙の摂理・真理の顕れです。いのちが成り立つための四大(地・水・火・風)は私たち人間が作ったものではなく、天与のものです。大いなる力、働き、作用があり、この世界は支えられています。

世界のありように気づき、そのなかで生かされている私たち自身を知る。そうして謙虚に生きていきましょう。