一乗寺について

本堂

本堂

昭和46年に改築した入母屋造りの本堂を正面に、手前には日蓮聖人像が悠然とたたずんでいます。

ご本尊

萬部山一乗寺の本尊は一塔両尊四士(一塔両尊の左右に上行菩薩・無辺行菩薩・浄行菩薩・安立行菩薩の四菩薩を配置したもの)です。

平成二十七年、日蓮聖人像を一新。「大佛師」の称号を受ける松本明慶氏(京都在住)に依頼。像容は、法衣をつけ、その上に左肩から袈裟をまとい、左手に経巻、右手には笏を持つ、結跏趺坐です。

人々の苦しみを取り除き、社会全体が幸せになるように願った日蓮聖人の教えは、数百年の時を越えて、私たち現代人の心に深く生きづいています。

本堂内宮

新しくなったご本尊を中心に荘厳な雰囲気の堂内です。

山門

山門

JR身延線入山瀬駅から徒歩8分。堂々とした山門が出迎えます。

子安堂・七面堂

子安堂・七面堂

今から300余年前の江戸時代・宝永七年(一七一〇)より、
堂内に子安妙魄霊神・七面大明神を祭祀しています。

子安妙魄霊神

子安妙魄霊神は子授け・安産・子育の守護神として古来より信仰をあつめ、法華経における鬼子母尊神であります。
七面大明神は身延山において、日蓮大聖人に法華経とその行者の守護を誓願した神であり、境内伽藍の守護神として祭祀しています。
毎年十一月九日には、宗祖日蓮大聖人お会式法要に合わせて、大祭祈祷会を厳修しています。
『子安妙魄霊神』は、9時から17時まで拝観できます。

開創七百年記念碑

開創七百年記念碑

正安元年に開創、700年を記念して創られた記念碑。
左隣には開基である下野阿闍梨日秀聖人の顕彰碑があります。

一乗寺縁起

日蓮上人像

當山は正安元年(一二九九年)宗祖日蓮大聖人の孫弟子である下野阿闍梨日秀上人の開創である。

開創当初は市庭寺と称し、文禄年間(一五九二~九六年)仙陽院日要上人代に久澤山実成寺と改称した。延寳五年(一六七七)収玄院日理上人代に至り寺運隆昌となり郡下村々の信徒を集めて大法要を開き、一乗妙法蓮華経を壱萬部通読したのを記念して萬部山一乗寺と改めた。

そのころには本堂・庫裡・鍾楼堂・七面堂、寺中に哲舟院、・玄長坊・東ノ坊の三坊があったが、後年火災のために七面堂と東ノ坊を除く諸堂は灰燼となりその後古材にて再建したが、昭和四十六年一月第二十六世求道院日省上人代に全ての伽藍を建てかえ寺観を一新した。

第二十七世求法院日治上人代當山開創七百年及び日蓮大聖人立教開宗七百五十年の慶讃事業として山門改修・東門の新築・日蓮聖人銅像の銅像の建立・開山日秀聖人顕彰碑・開創七百年記念碑を建立して、後世への伝承とした。
現二十八世代になり、本堂内のバリアフリー化、椅子席などの改修を進め、参拝のし易いお寺を目指しています。

平成二十七年十一月九日には、日蓮大聖人お会式法要にて新日蓮聖人像を開眼・遷座致しました。